【コスメコンシェルジュ直伝】乳液の使い方から肌に合った選び方まで伝授します

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担当著者:JIMA
コスメコンシェルジュ、日本化粧品検定1級
「オトコの肌をきれいに」をモットーに役立つ情報を発信してます。

あなたの肌に合った乳液を選んで、きちんと使えているでしょうか?
化粧水の効果を高め、保湿の要である油分が含まれている
スキンケアの基本アイテムである乳液について解説していきます。

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乳液の役割と基本成分

乳液の役割
乳液の役割は水分を肌にとどめる事です。伸びが良いのもポイントです。

乳液の役割は、化粧水で補った水分肌にとどめる事です。クリームより伸びが良く肌の隅々まで行き渡る乳液はスキンケアの中でも重要なアイテムです。

基本成分は、油性成分、界面活性剤、精製水・水溶性成分と乳液独自の訴求性分などです。
※(界面活性剤は、油性成分と精製水・水溶性成分とを均一に混ぜ合わせるために配合されています。)

乳液の成分の図解
乳液の大部分は図の通り水溶性成分ですが油性成分が入っていることがポイントです。

化粧水との違いは、油性成分の配合の差です。化粧水だけを肌につけてそのままにしておくと、熱や風によりどんどん水分が蒸発していきます。そこで乳液の油性成分により油の膜を作り水分の蒸散を防ぎ肌の乾燥を防ぐのです。

乳液の使いかた

乳液をただ顔に塗るだけでは、本来の効果は得られません。使うタイミングや使用する量、塗り方や注意を覚えて乳液の効果を120%引き出していきましょう。

乳液を使うタイミング

乳液を使うタイミングは、必ず化粧水を塗った後に使用します。
まずは化粧水を顔に塗り、2分程時間をおいて肌に水分をなじませてから乳液を塗ります。

ちなみに化粧水を塗るタイミングは洗顔後になるので乳液も必然的に洗顔後になります。

乳液の適量とは

500円玉の大きさ程を手に出した量をオススメしております。
 
よく10円玉程で良いと言われますが、男性は顔の面積も広く乳液が塗られていない部分では水分の蒸発が多いので私は少し多めの500円玉の大きさで塗り首から上の顔全体をカバーすることをおすすめしています。
顎の下、首の上ぐらいまで塗っておくと、ワイシャツ上の人から見える部分もカバーできるので少なくなりすぎないように注意しましょう。

乳液の顔への塗り方

STEP
適量(500円玉大)を手のひらに出す
STEP
手のひらに伸ばす
STEP
顔の中心から外側に伸ばす
STEP
顎の下、首の上も忘れずに塗る

これだけです。
顔全体になじむように塗っていきましょう。

乳液の使う時の注意

強くこすらない
肌への摩擦は、細かい傷がついたり肌荒れ等の肌トラブルに繋がりますので注意が必要です。

肌に合わない場合は使用をすぐやめる
どの化粧品にも言えますが、赤くなったり痛みがある等のいつもと違う症状が出たら使用をやめましょう。面倒ですがパッチテストを行うのが一番安全です。

乳液の選び方

乳液の選びからは
・自分の肌質から選ぶ
・肌の悩みから選ぶ

どちらかのパターンで選ぶと、自分に合った乳液に巡り合える確率がアップします。

自分の肌質から乳液を選ぶ

自分の肌のタイプが分かれば、どの乳液を選ぶかが分かりやすくなります。基本的な肌のタイプは4種類で脂性肌(脂っぽい)乾燥肌(カサつきやすい)混合肌(部分部分で違う)普通肌です。

お肌の4つのパターン
あなたの肌質はどれですか?

自分の肌がどのタイプかよくわからない人は朝起きたとき自分の肌を触って
べとつく脂性肌
カサカサ乾燥肌
部分部分で混在混合肌
乾燥も脂も感じない普通肌
↑こんな感じでタイプ分けして見て下さい。

脂性肌の乳液の選び方

まず脂性肌の特徴は
顔全体に皮脂が多くベタつくことが多く、テカリが気になる肌です。

皮脂が多いからと言って油性成分が入っている乳液を使わないというのは間違いです。肌が乾燥から守ろうとして過剰に皮脂を分泌することがあるためです。

使用感の軽いさっぱりタイプの乳液がおすすめです。

脂性肌に合った成分
ライスパワーナンバー6 医薬部外品 皮脂分泌をコントロール
10ーヒドロキシデカン酸 皮脂分泌をコントロール
ピリドキシン酸塩酸塩 皮脂分泌をコントロール
フラーレン 抗酸化成分
アスタキサンチン 抗酸化性分
リン酸アスコルビルMg 抗酸化性分

乾燥肌の乳液の選び方

まず乾燥肌の特徴は
カサつきがあり、荒れてしまいがちで肌の水分を留められず皮脂分泌量が少ない傾向にあります。特に冬の乾燥する時期にはより一層のケアが肌トラブル予防へと繋がります。

乾燥肌をそのままにしておくと肌の元々持っているバリアー効果が弱くなり外部からの紫外線や埃等の悪影響を受けやすくなるので注意が必要です。

この乾燥肌に合う乳液は、しっかり化粧水で水分補給をした後少し多めの油性成分が配合されているしっとりな使用感の高保湿タイプです。

乾燥肌に合う成分は
セラミド成分 (セラミド1.2.3.5.6Ⅱ)
酢酸トコフェロール 肌荒れ改善
高保湿、高バリア
ヒアルロン酸 水溶性コラーゲン アミノ酸類 グリセリン ヘパリン類似物質 
高保湿

混合肌の乳液の選び方

混合肌の特徴は、部分部分で乾燥とベタつきがあるタイプです。まずは乾燥とベタつき気になる方の乳液を選びその後にクリームで乾燥する部分をケアするのがおすすめです。
「乳液で乾燥部分を重点的に厚めに塗る」などとネットの情報にあったりしますが、水分含量の多い乳液で塗る厚さを変えるのは難しいので、クリームの使用をオススメしています。

普通肌の乳液の選び方

普通肌の特徴は、肌の水分と皮脂のバランスがいいのでそれを崩さないことが重要です。現状使っているスキンケアグッズがあればそれを変えずにいた方が無難です。将来のためのスキンケアは大事なので、好みの使用感や肌の部分的な悩みから乳液を選ぶのがおススメです。

肌の悩みから乳液を選ぶ

肌の悩みを解決するためにはその悩みに合った乳液を使うのが近道です。ここでは代表的な肌の悩みをピックアップしましたので自分の肌の悩みの項目を見て見て下さい。

ニキビの悩みに合った乳液

ニキビの種類にもよるので注意が必要です。
大人のニキビで多いのはインナードライが原因の乾燥からくるニキビです。
毛穴に皮脂がつまりアクネ菌が増え炎症となります。

保湿効果があり、炎症を抑える乳液がおススメです。

おすすめ成分は
グリチルリチン酸2K:甘草(カンゾウ)と呼ばれる植物の根由来。
抗炎症効果がありニキビの炎症、赤みを抑えてくれる。
サリチル酸:殺菌、抗炎症、角層軟化作用がある。
アラントイン:角質細胞増殖促進による創傷治癒作用。抗炎症効果。

毛穴の悩みに合った乳液

毛穴が気になるのは、毛穴に角質がつまりそれが酸化して黒くなっている場合や肌が年齢とともに下がってきて毛穴が広がっているように見えてしまう場合が多いです。

ここで選ぶべき乳液は、高保湿であり、皮脂分泌をコントロール、肌のハリ不足に効果的な成分が配合されているものがおススメです。

毛穴悩みにおすすめの成分
ライスパワー№6 皮脂のコントロール
ピリドキシンHCl 皮脂のコントロール
10-ヒドロキシデカン酸 皮脂のコントロール
トコフェリルリン酸ナトリウム ビタミンE誘導体 抗酸化作用
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム ビタミンC誘導体  コラーゲン生成促進

肌が疲れて見える悩みに合った乳液

肌のたるみや、肌の色がくすんで暗く見えると疲れて見られやすいです。

ここで選ぶべき乳液は、肌のハリ不足に効果的な成分や肌の色を明るくするような成分が入ったものがおススメです。

おすすめ成分は
ナイアシンアミド 肌に活力を与える
パルミチン酸アスコルビルリン酸3ナトリウム ビタミンC誘導体
フラーレン 抗酸化性分
リン酸-L-アスコルビルマグネシウム
リン酸-L-アスコルビルナトリウム  
メラニンの生成阻害、肌の張りを保つ

肌荒れが悩みの肌に合った乳液

乾燥、紫外線等による外的ストレス、使っている化粧品が合わない等が原因になり肌荒れとなります。
刺激となる成分を避け、高保湿で炎症を抑える乳液を選び肌のバリアーを強くしましょう。

おすすめ成分は
セラミド成分 (セラミド1.2.3.5.6Ⅱ)高保湿、高バリア
ヒアルロン酸 水溶性コラーゲン アミノ酸類 高保湿
グリチルリチン酸ジカリウム 抗炎症

今使っている化粧水から選ぶ

今現在使っている化粧水で肌の調子が良いようなら、その化粧水と同じ商品ラインの乳液を使うのがオススメです。
メーカーは化粧水と乳液を両方使うことで、効果的に肌にアプローチするように作っていることが多いです。ですので化粧水単品で購入するのではなく、商品ラインに乳液、クリームなどがあるようならばセットで試してみる価値があります。
トライアルセットや試供品があるものは積極的に使ってみると良い化粧品に出会える確率が上がります。

乳液に関するよくある質問

女性ものでもいいの?

女性もので問題ありません。
確かに男性の肌質は皮脂が多く水分量が少ない傾向にありますがそもそも人により肌質は個人差があり、生活環境も大きく違います。肌質や肌の悩みに合わせて乳液を選ぶ方が選択肢が多くなるので男性、女性でまずは考えなくて大丈夫です。

もちろん男性用製品で肌の悩みにドンピシャの物があればそれが一番です。

乳液の保管方法は?

乳液は、水分と油性成分が混ざっているので温度の変化に弱いです。パッケージに冷蔵庫での保管推奨等の文言がなければ冷暗所に置いて置けば良いです。直射日光はNGです。

乳液だけの使用でもいい?

化粧水との併用が基本です。乳液を直に肌につけると刺激になる場合もあるので化粧水を塗ってから使用しましょう。化粧水は水分補給 乳液は水分を留める役割です。

乳液はなぜ白いのか?

油性成分と水分を混ぜ合わせている(乳化)ので白く見えます。

乳液とクリームの違いは?

油性成分の配合量がより多いとクリームになります。乳液は水分と油性成分をバランスよく配合しているので伸びが良い特徴があります。クリームは乳液と比べ伸びが悪いですが油性成分が多いので乾燥の期になる部分に厚く塗ることが出来ます
混合肌の方や乾燥が気になる部分がある人は、乳液を塗った後にクリームを使うと効果的です。

塗るときにコットンの使用はどうなの?

多くがしみ込んでしまうので大量に乳液が必要となります。手のひらに大きめの怪我があって肌への摩擦が大きくなってしまう場合はコットンの使用を推奨していますが通常の使用であれば手の平で問題ありません。コットンを使うと手のひらより均等に塗れるというメリットもあります。

コスメコンシェルジュからのアドバイス

今回は乳液についてまとめました。乳液単品でスキンケアをするのではなく化粧水と乳液トータルでスキンケアを行うのが基本です。
「乳液だけつけて使えばいい」
と間違った知識をお持ちの方は男性に多いです。
何度も言いますが化粧水と乳液は違います。
化粧品は基本的に油、水、混ぜ合わせるための界面活性剤の分量で商品が決まります。水分が多ければ化粧水、油の配合量によって乳液だったりクリームになります。ですので水分をたっぷり与え、しっかり油で膜を作るといったどちらも100点満点な商品は作れないので化粧水と乳液は分かれています。

実際、世の中に出ている化粧品ではコンセプトごとに化粧水と乳液がセットで販売されていたり、コンセプト毎に商品ラインがあります。製品の効果や目的を考える上でセットや商品ラインを使用して効果が発揮できるように設計されているのでせっかくスキンケアをするなら設計通り使いましょう。
ただし、色々試すとお金が掛かってしまうのでよく調べて、トライアルを試したり、試供品をもらったり工夫が必要です。

スキンケアに対する知識がまだまだ男性の方が乏しい印象を受けます。だからこそ正しい知識を取り入れてキレイな肌を目指してもらえれば幸いです。

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